ゴンタの同僚、cowgirlで有名な、カーラの家では、ヤギもたくさん飼っています。
数ヶ月前に、子ヤギが生まれ、
「ものすごく、かわいいよ!近々遊びに来てー!」と、誘われていました。
ただ、毎週末、ロデオのイベントが、押していたため、ゴンタもカーラも大忙し。
その、「かわいい」子ヤギちゃんを見に行くことが、なかなか、できませんでした。
そして、先日、ついに、私たちは、その子ヤギちゃんに対面しました。
*こんな姿でのご対面でした。。。昨日、カーラが、くれたのです。
ゴンタ : 「ありがとーう!これって、あの、何ヶ月か前に生まれた子ヤギ?」
カーラ : 「そうそう。昨日ね、殺したから、2人にも、おすそわけ♪」
ゴンタ : 「やつ(私)衝撃受けるかも。カーラの子ヤギ見たい、って言ってたし。」
カーラ : 「本当に、見せたかったよー。超かわいかったんだからー。
欲しいなら、次に生まれたら、タダで、あげるって言っといてー!」
ゴンタ : 「すっごい喜びそう!でも、殺して食べるの慣れてないからなー。」
カーラ : 「私だって、殺す時は嫌だよー。でも、食べ時逃すのもいやでしょ?」
ゴンタ : 「そうだよなー!ヤギ肉おいしいもんねー!!」
と、このような会話で、貰い受けてきたゴンタ。
以前、ゴンタから、ヤギは、犬や猫と同じく、ペット扱い、と聞いていました。
現に、ゴンタ&カーラの同僚、ジェームスのおじいちゃんが、ヤギを2匹飼って
いるのですが、家の中で、家族と一緒に暮らしていて、しかも、大笑いなのが、
犬並みに、house-broken(トイレは外でするしつけ)済みで、ヤギたちは
ちゃんと、ペット用のドアを使って、外で大小済ませて、家に戻ってくるそう。。。
カーラのところは、数も多いし、ペットではなく、オークションで、売っている、とは
聞いていたものの、私は、ヤギは、「アルプスの少女ハイジ」のおじいさんのように、
ミルクとかチーズを作るために、飼っている、と思っていたので、かなり衝撃でした。
ちなみに、家畜のプロ、ゴンタに聞くと、ヤギの種類が違う、とのこと。
それにしても、「超かわいい」子ヤギちゃんを「食べ頃だから」と殺すって。。。
ただ、ここに引っ越して来て以来、このような事態に、すでに慣れた私。
今では、こうしたことも、この国の文化の一つ、と、受け入れるようにしています。
とは、言っても、動物好きな、この私、最初は、納得できませんでした。
ハンティングに関しても、同じでした。
ゴンタも、小さい頃から、ライフルを背負い、ゴンタパパ、マックに連れられ、
しょっちゅう、鹿や、野うさぎ狩りに行っていた口。ただ、マックから、
「トロフィーのため(鹿なら、立派な角のため)のハンティングは、絶対しないこと。
ハンティングするのなら、一家の主として、家族に、栄養のある、新鮮な食べ物を、
供給するという、目的のためだけにすること」
「撃った獲物には、敬意を示し、与えて下さった神様に感謝し、残さず、頂くこと」
と、教えられてきたため、今でも、それを守っているのです。そして、私も納得。
つい最近、こちらで毎週月曜の夜7時からやっている、「Wife Swap(奥さん交換)」
というリアリティショーで、動物愛護家で、それゆえに、ベジタリアンの奥さんが、
ある、ハンティング一家に、おじゃまする、というものがありました。
ショーの中で、ベジタリアンの奥さんは、「生き物を、殺すなんて、ひどい家族!」
と、その家族の暮らしを、頭から否定していたのですが、ただ、その家族は、
スーパーも、近くにないような、ど田舎で(まるで、うちのよう)、収入的にも、
そうそう、高くていい肉を、購入できるわけでもなく、ハンティングは、あくまで、
育ち盛りの子供を持つ家族の、大事な、栄養源確保のため、ということでした。
私は、番組を見ている間中、「動物愛護」を主張し、「綺麗事」だけの奥さんに、
なんて、「視野&心の狭い」人なのですか、あなた!というか、奥さん!!
と、大憤慨してしまいました。そして、気づくと、ハンティング一家を、大応援。
別に勝ち負けの番組ではないのですが。。。あっさり、狩猟文化慣れする、私。
毎日、夜と、早朝、うちの周りに、数10匹ものdeer(鹿)がやって来ます。
先日は、なかなかお目にかかれない、大型のbuck(雄鹿)も、現れました。
*トロフィーハンターなら、のどから手が出そうなほど欲しい、大角buck.
ゴンタが、早速、職場に、写真を持って行くと、ほぼ全員に、
「(鹿を欲しい、というか撃ちたいので)フロントポーチでいいので今晩泊まらせて!」
と、頼まれたそうです。。。ゴンザレス、ハンターだらけです。。。。
なぜ、うちの土地に、こんなに鹿がやってくるのか、と言うと、実は、キャルが、
わざわざ、土地全体に、鹿用のコーンをまき、餌付け(?)しているからです。
アルマジロ、ポッサムなどの、小動物には、すぐ銃口を向けるキャル。
なぜか、鹿だけは、大好きらしく、ハンティング禁止の鹿パラダイスにして、
観光客のように、ビデオを撮ったりして、はしゃいでいるのです。
キャル、けっこう、かわいい面もある、おやじなのです。
衝撃の子ヤギ肉も、カーラが、おいしい物を、食べさせてあげよう、と、
あくまでも好意で、殺しに、及んだものなので、ありがたく、いただくことに。
私にとっては、初の子ヤギ肉。
朝っぱらから、料理好きゴンタが、マリネし、夕食を作ってくれました
*BBQソースで味つけした子ヤギ肉に、ゴンタ特製パスタ。
お味は、と言うと。。。
めちゃくちゃ、柔らかくて、とろけるようで、ものすごくおいしかったです!
もっと、もっと、食べたいくらいでした!
ただ、この感想をカーラに直接伝えると、また、罪もない子ヤギが殺されるので、
お礼を、どう、伝えればいいのか、今、とても悩んでいるのです。