鷲につかまり、空高く連れて行かれ、やつの餌になる一歩手前で、地面に
落とされ、一難去ったと思いきや、怖い顔のウィニーの口の中に入り、その後
人間の手中に陥った赤ちゃんうさぎ(通称赤ウサ:推定年齢、生後2ヶ月)。
とんでもない運命に翻弄されながらも、ゴンタの手の中で、好奇心いっぱい
で、キョロキョロしている赤ウサ。。。もしかして、こういうやつだから、あっさり、
鷲につかまったのか?!(笑)
ここから、この赤ウサの待遇に関する、長い討論が行われたのでした。。。
ゴンタ:「野生動物だから、飼うのは、きっと難しいよね。ジョージ、3,4匹ペット
ウサギ飼ってるんだけど、この前、庭の芝刈ってる時に野うさぎの
赤ちゃんみつけたんだって。orphan(孤児)っぽかったから、自分の
ペットウサギに育ててもらおうと思って、連れて帰ったんだけど、結局
死んじゃったって言ってた」
私:「そーなんだ。。。やっぱ、野生動物を育てるってのは難しいって言うもんね。
野生の鳥の雛とか、小鹿とか見つけても、そのままにしといたほうがいいん
だって。人間が一度触っちゃうと、親は、もう、その子のとこに戻ってこない
らしいよ。赤ウサも、私たちが触った痕跡がたくさん残っちゃう前に、あの辺り
の藪にでもそっと置いて、本家本元のファミリーに見つけてもらうってことで」
ゴンタ:「いや、赤ウサは、ちっちゃいけど、もしかして、ひとり立ちさせられた年
なのかも。それだったら、絶対家族ウサギは、面倒みないと思う。。。
こんなちっちゃいのに一人立ちしなくちゃいけないなんて。。。またすぐ
鷲とかにつかまって、次は、本当に、殺されちゃうかもしれないよ。」
(と、限りなく想像を悪い方向にふくらませるゴンタ。)
私:「それは。。。起こるかもしれないけどさ。。。仕方ないよ。。。。というか、
それがnatural selection(自然淘汰)ってやつだよ。」(しみじみ語る私)
ゴンタ:「そんな!残酷な!!お前、犬のことになると、ものすごい勢いで
助けようとするのに、犬以外には情けないわけ?」
私:「。。。分かった。じゃ、キャットシェルターに連れてこう!子猫のいるケージ
の中に、そっと、まぎれさせとくよ。サイズ近いし。」
ゴンタ:「そんな!マリアンに見つかったら殺されるよ!(私たちが(笑))
あ、お前、レスキューのネットワークあるじゃん!ウサギレスキューとかって
存在するの?」
私:「あるよ。なんたらラビットレスキューとか聞いたことあるし。ヒューメイン
ソサエティとかも、ウサギ、たまに保護してるらしいけど。。。」
ゴンタ:「本当?お前、オースティンのヒューメインソサエティとよく話してるじゃん!
じゃ、連絡してよ!かわいい赤ちゃんうさぎをレスキューしましたって!」
私 :「え!?でも。。。うちのこの状況ってレスキュー??だいたい、ここに
野ウサギ100匹以上住んでんのに、そのうちの1匹を保護してくださいっ
ていうのって、どうなの?それにさ、そんな、ウサギ置くスペースがあるなら、
一匹でも、うちのシェルターの子犬をお願いします!って私なら、言うね!」
ゴンタ:「。。。そう、言われてみると、そーだよな。。。あ!そーいや、昨年、お前
自身も、電話で、誰かに、ウサギもレスキューしてるんですか?って
聞かれたって言ってたよね。あの時、何て言ったの?」
私:「私は、ドッグレスキューなんで、犬だけですって言ったよ。その人も、田舎
暮らしだったから、単に、土地に放したらどうですか?って言ったんだけど、
餌をあげ続けてるうちに、なついて、ペット化したらしい。野生では、生きて
いけないと思うんで、(私に)お願いします、って言う話だったんだよ!そんな、
やったらめったら、何でもかんでもうちのシェルターに連れてこられても困るよ!
動物園じゃないんだからさ!
(キャットシェルターに、密かに置いておこうと思った分際で身勝手な私(笑))
ゴンタ:「そっか、そりゃ、勝手な話だなっ!(←身勝手な妻に身勝手な夫(笑))
でもさっ、せっかくレスキューしたのに。。。」
私:「レスキューって。。。鷲が落としたのをウィニーが持ってきただけじゃん。。。」
ゴンタ:「とりあえず、しばらく、様子みてみようよ!それで、やっぱり野生だな、
って思ったら、放そう!」
私:「。。。この幼さで、飼い始めたら、速攻で、domesiticate(家畜化)すると
思うけど。。。将来的には、うちの犬や猫たちも、家族として、一緒に遊ぶように
なるかもねー。One big happy family(幸せ大家族)ってやつ?」(皮肉)
ゴンタ:「え?それ、何かいいよね!とりあえず、やってみようよ!(←皮肉通じず)
私:「。。。。。。」
長くなっちゃったんで、またまた、次回に続きます。赤ウサの未来はいかに?
「どっちでもいいから、早く決めとくれい!」by 赤ウサ